ということになります。こんな日はおそらく異常乾燥注意報が出されているとおもいます。ですから、私達の作っている装置は強制的にこの状態を作り出して、短時間で乾燥させてやっているわけです。実際、時間をいくらかけてもよいのであればほとんどの品物の場合、天日に干しておけばよいのですが、スペースの問題や手間、異物の混入、品質管理の問題などからこういった装置が必要になるわけです。 4.水 物質中の水分を分類すると、品物の粒子の表面に付着しているだけの水分と、品物の内部に吸収もしくは溶けこんでいる水分があります。前者を遊離水、後者を結晶水といいます。一般に水分測定の対象としているのは遊離水のほうです。結晶水は特別な品物を除いて、ほとんどは高温にしなければ除去出来ません。 被乾燥物の水分の表し方として、2種類の方法があります。一つは粉粒体と水分の和の全重量にたいする水分(ウェットベース WB)、もう一つは粉粒体の重量にたいする水分(ドライベース DB)があり、どちらも%で表します。通常ウェットベースの方がよく使用されます。考え方は、濃度などと同じです。 水分(WB)= 水の重量/全重量 = 水の重量/(粉粒体の重量+水の重量) 水分(DB)= 水の重量/粉粒体の重量 弊社の水分測定はケットの赤外線加熱式水分計を使用しています。 乾燥実験の場合、その乾燥条件で試験材料の重量が数時間にわたり全く変化しない所を0%にして逆算して初期水分をもとめています。
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